
長良高校野球部58期OB
私は、父が長良高校OBであり、祖父は長良高校で教壇に立っていたこともあり、長良高校は小さなころから身近に感じていました。小学生のころ、50期の先輩方の岐阜三田との決勝戦を観戦し、長良高校への思いを強めたことを覚えています。
長良高校へ入学したときは、3年生であった56期の先輩方が秋ベスト8、春ベスト4と甲子園も遠くないようにも感じましたが、自分の長良での3年間は、それ以上に甲子園へ近づくことはかないませんでした。
3年間の中で、新たな出合いがありました。それは東京六大学野球です。2年生の秋に、監督の野村毅先生が慶応義塾大学OBだったこともあり、慶應義塾高校との練習試合がありました。残念ながら雨で練習試合は中止となりましたが、その代わりに東京六大学野球を観戦し、華やか神宮の舞台に心が躍りました。これがきっかけとなり、東京六大学で野球をすることも目標となりました。
浪人を経て、立教大学に入学し東京六大学で野球をすることができました。新人戦での出場しか叶いませんでしたが、自分の名前と出身校の「長良高校」が神宮球場でコールされた時の感動は今でも鮮明に覚えています。その後、後輩たちが立教大学野球部に続いて入部し活躍してくれていることはとてもうれしく感じています。
これからも甲子園出場を目指しながら次のステージで野球を続けてくれる後輩に期待しています。東京六大学野球という可能性を広げてもらえたのは、長良高校でのいただいたご縁のおかげたと思っています。
スポーツのあり方が議論される時代となり、今までの高校野球のあり方が問われています。今までの高校野球の当たり前が、当たり前にとされなくなっています。
長良高校の校訓に「開拓者の気迫で勉学とスポーツにあたれ」とあるとおり、変化しつつある高校野球の中で、長良高校野球部は開拓者の気迫で新たなモデルを追及するとともに、さらに多くの中学生が長良で高校野球に取り組みたいと思えるような存在になってほしいです。そして悲願の甲子園出場と勝利を掴み、新しい高校野球の実践者としての長良高校に期待します。
4年間の土岐紅陵高校で教員として勤務し、現在は教育委員会から知事部局へ出向し、清流の国推進部ねんりんピック推進事務局で、2020年開催されるねんりんピック岐阜2020の開催準備の業務に当たっています。
教員の世界でも、行政の世界でも、長良高校の先輩方がご活躍されています。
今回のカンファレンスは、長良高校の先輩方の縦のつながりを再確認できる絶好の機会であります。
長良高校野球部58期OB
土岐広陵高校前監督
現:岐阜県清流の国推進部ねんりんピック推進事務局
(2019年1月現在)